引用元:公益社団法人 ACジャパン
先日、ふと目に入ったCM。
なんとなしに見ていたのですが、その終盤の
『想像したのは男性の姿ですか?女性の姿ですか?』にハっとさせられました。
『ACジャパンのCMはいつも社会性が強くて、目を引くよなー』
と感心させられたのと同時に
『よくCM やってるけど、ACジャパンってどうやって運営してるの?儲けあるの?』
と気になりましたので
そのCMとACジャパンについて簡単にまとめさせて頂きます。
CM紹介 『聞こえてきた声』
そのCMはACジャパンの公式サイトから視聴することができるようです。
まずは1分ほどの動画なので見ていただければと思います。
(画像をクリックするとACジャパンのサイトに移動します。)
引用元:公益社団法人 ACジャパン
ホームページにはラジオ広告版と新聞広告版も掲載されていました。
動画広告版とラジオ広告版で共通して場面を想像させるだけで、
同時に性別も想像させるような仕掛けが施されていますね。
CMを見た感想
僕がこのCMを見たのは電車のドア上の液晶広告でした。
電車内の広告は無音の広告なのですが、
見ていると無意識に次々出てくる吹き出しの文字を頭の中で読み上げていました。
そして、終盤…
『想像したのは男性の姿ですか?女性の姿ですか?』
『無意識の偏見に気づくことから、はじめませんか。』
知らず知らずのうちに脳内でアニメを見ながら、
それぞれの声を無意識のうちに男女で読み分けてアフレコしていた私は脳内でそのままの流れで『うわ、、、はい!!、すみません!!』と答えてしまいました。
自分自身、男性らしさや女性らしさ、性別による社会的な役割のちがいについて差別的な意識はまったくないと思っていましたので、本当にびっくりしました。
このように問いかけられると、
自分は差別をしてないのではなく、意識をしていないだけだったのではないかと思わされました。
このように考えさせられるだけでもメッセージ性のあるとても秀逸なCMであり、
私としては一本取られた!!という気分です。
ただ、ここで一つ疑問に思うことがありました、、、
『ACのCMは秀逸だが、どっからお金出してるの??』
そうですよね!!
テレビCMといえば、出演した芸能人が一現場いくらだったなど話しているように
相当高額なイメージがあります!!
それに、こう思う方もいるかと思います。
そもそもCMはよく見るけど、『ACっってなんなの??』 と。
『ACジャパン』ってなんだ??
あの『エェ~シィ~♪』という音が流れながら表示されるロゴはあまりに有名ですが、
どんな組織かは知らない方もいるのではないでしょうか。
恥ずかしながら、私も詳しくは知りませんでした。
公益社団法人ACジャパン(エーシージャパン、英語: Advertising Council Japan、AC JAPAN)は、日本で様々なメディアを通した公共広告により啓発活動を行っている公益社団法人である(以下略)
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
公共広告によって、国民の公共意識を高めることを目的に活動している民間の団体である。(以下略)
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
(前略)主な活動内容は様々なメディアを通した公共広告の発信であり、制作は正会員である広告会社により行われている。(以下略)
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
また、公益社団法人とは
一般社団・財団法人法に基づいて設立された一般社団法人であり、公益目的事業を行い、行政庁により公益認定された[3]社団法人のこと(以下略)
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
また、資金調達の面での心配はないのかと思い調べたのですが、
下記のACジャパンのホームページにとても詳しい図がありました。
https://www.ad-c.or.jp/about_ac/action.html
簡単にまとめさせていただくと、
『会員によって組織される委員会と、会費によって成り立っている公益性が国に認められて団体であり、無償で会員企業の持つ広告枠の提供を受けてCMを流し、社会の問題を知らせるために活動している団体』
ということかと思います。
また、その会員たちも日本の名だたる企業ばかりで、ざっと見ただけでも日本の有名企業ほすべて会員なのではないかと思われます。
ACジャパン ホームページ 役員一覧 :https://www.ad-c.or.jp/outline/board.html
ACジャパン 会員一覧 :https://www.ad-c.or.jp/member/index.html
世間のイメージ
ACジャパンのこと調べている最中に気になるキーワードの組み合わせがあったのですが、
『うざい』『怖い』というような
私が見た『聞こえてきた声』とはかけ離れるネガティブなキーワードがあります。
正直に申し上げますと『うざい』というのは私も子供の時感じました…
(今は思ってないです。むしろあのキャラクターたち懐かしいです!)
ACのCMというと一定期間に集中的に放送されるという特性もあるように感じます。
ACのCMを同じ時期に多く見るワケ
結論から言うと、
『なにか社会に大きな影響を与えるような出来事が起きるたり、自粛ムードが漂い始めると、
企業が自粛を始め、CMの放送枠にACジャパンのCMを差し替えるため。』
というのがACのCMをよく見る期間ができる理由のようだ。
平常時通りのCMを流す⇒浮かれた印象・お金儲けをしているというを与える
⇒世間の雰囲気に合わないため自粛する
このような風潮は阪神淡路大震災がおきた時代からあるようだ。
比較的近年で、ACのCMが多く見られた時期のデータが下記のサイトに載っている。
引用元:株式会社ビデオリサーチ ホームページ
また、東日本大震災の際には、世間に与えた衝撃の大きさのあまり、
CM放映を自粛する企業が多くなったため、集中的にACのCMが放送されましたね。
そのせいもあってか、お決まりの『エェ~シィ~♪』という。
音声も自粛されたのを覚えてます。
怖いという声も….
『怖い』というキーワードもよく見かけました。
ACのCMの持つ特性上、有事の際に集中的に多く放送されるため、
当時の記憶が想起されて怖いというものもみかけましたが。
その他にも、
社会問題を取り扱うCMであるので、
深刻な問題、現状を痛烈に表現するようなものあるので、
それらがお茶の間のテレビからポップな他社のCMの合間に流れると。
どうしても重たい印象になるかもしれません。
ただ、その印象は正しい印象だと思います。
今どこかで直面して困っている人がいる社会問題を世間に知らしめて、
啓発することがACジャパンの活動内容なのですから。
まとめ
以上、私が電車でハっとさせられたところから、
『良くも悪くも人々の印象に残るCMを世間に出してくれるACジャパン』
について調べたまとめです。
ACジャパンさんのホームページには過去の記事のアーカイブなどがありましたので、
少し怖いものや、ハっとさせられるもの、懐かしいもの、昔の社会について知れるものなど、
様々なCMが800本以上ありましたので、ぜひ遊びに行ってみてください!!
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